6ヶ月で逝ってしまったるんたの死の記録です。
気分を害される方もいらっしゃるかもしれないので、
あえて別ウィンドウで展開しています。

るんた
健康診断の翌日は、クリスマスイブだった。
仕事帰りに、私は職場の同僚とご飯を食べに行った。
席について注文を終えたとき、携帯電話に留守電が入っていたことに気づいた。
「留守電を聞いたらすぐに家に連絡をちょうだい」と、震えた母の声で、
何かよくないことが起きたのだろうということは察しがついた。

すぐに折り返し自宅に電話をすると、
るんたが車にはねられて死んだことを伝えられた。
そのとき、何を食べたのかまったく思い出せない。
せっかく食事に誘ってくれた同僚に申し訳ないと思ったことは覚えている。

帰宅すると、玄関に段ボール箱が置いてあり、
るんたはその中にバスタオルにくるまれていた。
「まだ温かいから」と母は言った。
確かに、肩も腕もお腹も温かいように感じられ、やわらかかったが、
前足に触れても、鼻先を撫でても、
名前を呼んでも、何の反応もなく、
ただ横たわっているだけだった。
外傷や出血はなく、
ぐっすり眠っているだけのようにも見えた。

つい昨日、獣医さんに怯えて膝の上へ逃げ込んできたるんた。
保険証に印刷する全身写真さえまだ撮っていなかった。
クリスマスイブ。
この猫と、この先ずっと一緒に暮らしていこう。
たった6ヶ月。


以下は母から聞いた話。

 夕方頃、母が外に出たとき、
 車で通りかかった近所の女性が「お宅で猫ちゃん飼ってますか?」と声をかけてきた。
 十字路の脇に、るんたが倒れていた。
 道の真ん中に倒れているのを、その女性が見つけ、
 さらに車にひかれないよう、脇に移動してくれたらしい。
 近づくと、ぐったりしたるんたの視線が母を捉えた。

 母はるんたをキャリーバッグに入れ、動物病院へ走った。
 緊急に処置台に載せられ、
 酸素マスクをかぶせられ、体に電極パッチが張られて心電図が取られる。
 直後、心電図の波形が途絶えた。
 電気ショックを試みたが、波形が戻ることはなかった。

 その後、死因は内臓破裂だろうと獣医が言った。
 喉元まで血があふれてきていたらしい。
 そして、るんたはバスタオルにくるまれて帰宅した。


翌朝になると、るんたの体はガチガチに硬くなっていた。
もうすっかり冷えて、腕も肩も作り物のようだった。
出勤前、「もう一度抱いてあげたら?」と母に言われたが、
バスタオルの上から少し触れることしかできなかった。
その日、隣の市のペット霊園に引取りに来てもらい、
火葬後のお骨は、霊園の合同墓地におさめらることになった。
 
この年から私のクリスマスは、るんたを弔う日となった。


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