2004年5月7日、
浜名湖
博(パシフィックフローラ2004)へ行ってきました。
会場は、静岡県浜松市の浜名湖です。


GWの合間の平日の朝、雲ひとつない晴天。
開園前から、ときめきゲート前はディズニーランド並の長蛇の列…。

ゲートの上部には、数メートルもある竹筒が何百本も密集してぶら下がっていて、
整然としてきれいだけど怖い。
(深い落とし穴に尖った竹を突き立てておく罠を、さかさまにした感じ…)

ゲートを通る順番を待っている間、
ほかのお客さんたちを眺めていると、
「全期間入場券」(会期内何度でも入場できるフリーパス)を持っている人が結構多い。
会期は4月〜10月なので、季節ごとに異なる植物を楽しめるし、
何より、とてつもない広さなので一日ではまわり切れません…

東海地方に住んでいる方がうらやましい…




KANSAI SUPER GARDEN 「花の街」エリア  KANSAI SUPER GARDEN

 ときめきゲートをくぐってすぐ左手に、
 なにやら異様な建物発見。
 今にも崩れ落ちそうな木材で、円筒形をしています。

 山本寛斎プロデュース(?)のアトラクション(?)です。
 建物の中は真っ暗で、内壁に沿うように通路があり、
 激しい水音が。

 音楽と色とりどりの光と、
 滝に打たれる植物たちを眺めて…それだけ。
 ここだけ、別世界のようだった。
 
 出てくる人はみんな濡れてるかも。







バーバスカム ウェルバスクム ボンビキフェルム(ゴマノハグサ科)

 KANSAI SUPER GARDENの近くに数株植えられていた。

 実は、実家の近所で、初夏になるとにょきにょき生えてくる植物。
 フェルトのような大きな葉っぱから突き立った茎は1mはあり、
 ごつごつして見えるのは白い毛の密集したつぼみ。
 「毒でもありそう…」と思っていたら、
 花博でやっと正体判明。










ビロードモウズイカ野生種 実家近くの野生種(2004年6月)

 人の身長よりも高い上に、茎が分岐して豪華。
 花博で見たものより、品がない気もするな…
 日本では「バーバスカム」という発音のほうが主流のよう。
 「ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)」の名前が有名で、
 明治時代に伝わったのち、各地で野生化しているらしい。



名前のわからない花 「花の街」エリア ハーブの館・花夢花夢(カムカム)付近の花壇にて

 「枯れかけ? 病気?」と一瞬思ってしまったくらい、
 不思議な形をした花びらです。
 いったい、何のためにこんな形に進化したんだろう?
 それとも、デザインされた園芸品種?

 花壇には花の名前の表示がなく、
 調べてみたけど、いまだにわからない。
 西洋雲間草の葉と似ているように思えるけど。

 この花の名前をご存知の方がいたら、教えてください。






青いケシ 「花の街」エリア 花みどり未来館

 園芸産業の先端テクノロジーを紹介するパビリオン。

 ちょうど、幻の青いケシがこの日開花。
 ヒマラヤの高地に咲く花ということで、
 低温を保つためにガラスケース内に入れられていた。

 後ろに写っている超高輝度LEDで咲かせたらしいです。

 目玉の「青いバラ」はあまり青っぽくはなかったけど、
 こっちはちゃんと青い。




オオゴマダラチョウがいっぱい オオゴマダラチョウを放し飼いにしているブース。

 何十匹もの蝶が、パタパタ…
 羽根を広げると15cmほどもある、熱帯の蝶です。

 赤い色を好むらしく、
 赤い服を着ていくと、たくさん寄ってくるそうです。
 ちょっと怖いかも。

 写真左奥に、ケレベラがどっさり写ってます。






オレンジ色のハイビスカス 数え切れないほどのハイビスカスが並ぶブース。

 さまざまな色と形の園芸品種が作られている。

 個人的には、シンプルな形のほうが好き。
 色は、オレンジ色のグラデーションのものを、
 一度花屋で見かけて以来ずっと探しているのに、なかなか出会えない。
 この写真の花も、色はきれいだけどグラデーションになっていない。

 ここで見た、真っ白のハイビスカスもきれいだった。
 よく出回っているものは、花の奥が赤だったりするけど、
 全体が純白なのは清楚で新鮮だった。
 

 



竹のトンネル 「花の街」エリア 花の丘

 このトンネル、青竹でできている。
 直線がとても美しかった。
 トンネルをくぐり、丘をくだり、かざみ橋を渡ると、
 「水の園」エリアへ。








しおみ橋よりかざみ橋をのぞむ右:写真内の右側の岸が「水の園」エリア。
奥に見えるのがかざみ橋。
手前が浜名湖につながっているので、
この写真を撮影したもう1対の橋は
しおみ橋という。












きらめきタワー 「水の園」エリア きらめきタワー

 花博開場のそびえ立つ展望塔。

 エレベーターで高さ50mの最上階に案内されると、
 そこは四方がガラス張り。
 ぐるりと囲む浜名湖や、
 広大な会場全体が見渡せる。

 入館料300円&入館券販売制限があるので、
 上りたい方は、先に入館券を買っておかないと売り切れてしまう。

 最上階からの眺めはこちら(別ウィンドウが開きます)
  






百華園の棚田 「緑の里」エリア 百華園

 会場内でもメインとなる広大な植物コレクション。
 分類ごとに、5000品種50万株もの植物が植えられている。
 花壇の迷路に迷い込んだようだった。
 
 左:「草花の園」にて パンジーの棚田。








多肉植物の寄せ植え右:「花帯の庭」にて 多肉植物の寄せ植え

これがすべて多肉植物!
隙間なく敷きつめられて、プリプリ。
草花に引けをとらない色鮮やかさ。
この上に寝そべりたい…

拡大写真はこちら(別ウィンドウが開きます)



亀甲竹 左:「竹笹の庭」にて 亀甲竹(キッコウチク)

 珍しい竹がたくさんあった。
 写真の竹は、節が亀の甲羅のような形。
 この竹のみの竹林は壮観だろうなぁ。

 このほかにも、
 竹の節がねじれている螺節竹(ラセツチク)は
 竹の常識が崩壊するような珍種。

 竹には突然変異が多いのだろうか?
 「へんちくりん」の語源はここからきているらしい。
  


クレマチス右:「蔓の園」にて クレマチス

大輪のクレマチスをわんさか咲かせたトンネル。
原種から園芸品種までが一斉に花盛り。

個人的には、花博でいちばん素敵な花と思った。
落ちた花を拾って帰りたいくらい。












このほか、「睡蓮」で有名な画家モネの庭を再現した庭園や、樹齢数百年の盆栽なども見てきました。
フローラムーバーやいろどりクルーズを利用しないで、ひたすら歩き回ったので、
スニーカーを履いていたにもかかわらず、かなり足が疲れました。
万歩計のカウントは13000歩を超えていました。(植物を見ている間はのろのろ歩きなので、カウントされていないと思う)

会場内には、50m以内の間隔でベンチがあり、
200m以内の間隔で休憩所やトイレが設置され、快適にまわることができました。
バリアフリー面でもしっかりしていて、会場内の坂はすべてゆるやかで歩きやすかった。


花博で食べたもの

  ネパールの豆スープ(10種類くらいの豆を煮込んだカレー味のスープ。とてもおいしかった!)
  韓国のチヂミ(もちもちしていなかった上に、冷えかけていた…)
  バラのソフトクリーム(ライチのような甘い味だった)
  カムカムジュース(日焼けしたのでビタミンCを! ということで。)

  モネの庭付近で販売されていたチューリップソフトクリームは、長蛇の列ができていたので買えず。
  いったいどんな味がするのだろう。

浜名湖
博は、2004年10月11日で閉会しました。最終日は三連休だったのに、台風に見舞われて残念!
公式ホームページはこちら http://www.flora2004.or.jp/

 

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十穀おむすびといっしょに。

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